はじめに: 0歳児の立案で「主語は乳児」を意識する
0歳児の立案を通して複数の保育者が、一人ひとりの乳児の発達を意識するための立案を、利用することで「主語は乳児」に結び付けたいものです。
養護中心の保育でどのように教育「おえかき」を取り上げるかこども園の立案を参考事例として提供します。自分の園の理念や方針と照らし合わせて乳幼児の発達を愛するための資料にしていただければ幸いです。
指導計画は市町村によって独自の様式を使用している場合があります。自分の地域の実態、保護者の要望、子どもの実情に合わせて様式を利用したいものです。
参考にしていただくことを願っています。
「養護」とは何か
保育園・こども園において乳幼児が安定した生活と充実した活動ができるようにするために、保育者が行わなければならない活動として養護があります。この大人の活動は、乳幼児が主語という考えです。幼稚園教育には養護という考えや言葉はありませんでした。
しかし、幼児教育においても満三歳児や障がい児が入園してきました。そのような子どもたちは自分ではくつを脱いだり、排せつがトイレで上手にできなかったり、衣服の着脱、食事の習慣などができない場合が見られました。これらの乳幼児は、自分で活動ができないときに、保育では保育者の温かい世話と保護が必要です。これが養護という働きです。
「養護に包まれて教育をする」という考え方
保育には、「養護に包まれて教育をする」という0歳児の養護=大人の保護と世話と教育=発達に対するとらえ方を取り上げます。養護のねらいは、上にあげた乳幼児が保育場面において安定した生活と心の充実した活動ができるために保育者が行う活動です。
この理解において養護のねらいにこども園では「子どもの健康状態を把握し、感染症予防を図る。愛情関係を育み成長を図る。」といった大人の0歳児への保育者が行う養護の機能として書かれていました。
コメント「この記述のように0歳児への保育者として大人が行わなければならない基本を立案することです。しかし、どうしても経験が長い保育者の中で乳児に対してかわいがること、世話と保護さえしていればいいという考えで保育をしてしまう経験と勘=癖が見られる場合があります。養護のねらい「乳幼児の命を守る。情緒の安定を図る。生理的欲求を満たす。保健衛生的な環境を作る」と立案と同時に乳幼児が主語ということを基本に置いて保育に結び付けたいものです。」
一人ひとりに寄り添う養護の内容と立案例
保育所やこども園の保育実践において、一人ひとりの乳幼児の状況「育った家庭環境や発達の個人差など違いがあります。」乳幼児が主語の保育実践には、保育者が行うべき基本的な対応が求められます。そのためのこども園では、養護の内容として「普段から子どもの様子をよく観察し、小さな変化に気づけるようにする。一人ひとりの気持ちに寄り添い安心して過ごせるようにする。」このような立案の他の文章として「保育室の温度調節をする。描きたくない子の気持ちを受け入れるようにする。隣の子とトラブルにならないように距離を置いて過ごせるようにする」といった立案ができると思います。参考にしてください。
コメント「この記述のように0歳児がこども園で安定と充実した園生活が送れるように保育者が行わなければならないことを立案でまとめています。」
養護の言葉づかいに迷ったときは
養護の内容の言葉を立案するのに困難な保育者が時々います。
0歳児のこども園・保育園の状況に応じて適切に行うべき立案の言葉として「~に対応する。~を把握する。~の調節をする。~を受け入れるようにする。~適切に処理する」といったまとめ方も自分の園の保育者の実態にあわせてください。
0歳児は自分一人では行動できません。そして頑張らせれば全員できるようにもなりません。温かい愛のある雰囲気が求められこのような立案が必要です。
教育のねらいと内容:「画用紙に点や線を描くことを楽しむ」
0歳児の生きる力をつける基本として教育のねらいでは「画用紙に点や線を描くことを楽しむ」この立案の発達の根拠は、三つの柱の知識をとらえています。その理由は、画用紙に点や線を描くことを楽しむ中で指先や手首、腕を使って表現する経験を重ね、手指の巧緻性や目と手の協応など身体的な発達につながるからと根拠を述べています。乳児は養護中心ですが、乳児なりに発達している能力を見つけ、高める保育もこども園として必要です。
発達の捉え方の参考として三つの柱の一つでいいから理解して「養護に包まれて教育に取り入れたいものです。園の理念と方針を複数の担当者で考え、地域と乳幼児の実情や保護者の要望を考慮して、教育を取り入れていることを保護者にも宣伝して、乳児が主語ということを理解させたいものです。
保育者が援助・指導したい教育の内容=として「画用紙に点や線を描くことを楽しむ」と立案しています。乳児の自発的、主体的な活動に対して保育者が援助する内容になります。
発達を支える環境構成
このようなねらいと内容を達成するための人的環境は「楽しそうにお絵描きする姿を見せる」物的環境は「画用紙、クレヨンを用意する」雰囲気は「楽しい雰囲気の中で過ごせるようにする」といった立案が発達のための環境構成としてあります。Kこども園では複数の保育者が援助、指導するために環境構成を共有して実践にあたることを工夫しています。
配慮・援助:養護と教育のバランス
配慮・援助欄には「口にクレヨンを入れないよう注意して見守る。「素敵な色だね」「トントン楽しいね」などと言葉にして、子どもの気持ちを共有する。」このように「養護と教育」のバランスを考慮して、0歳児に寄り添った立案が書かれ発達を抑えた計画といえます。
飯田和也のポイント
三つの柱を根拠に園の特色をつくる
0歳児に三つの柱の知的を発達させたい根拠として、具体的な援助として言葉かけや一人ひとりを大切にする援助を立案しています。実際の保育でこのような三つの柱の一つでいいから根拠として立案することで具体的な園の特色に結び付きます。他のこども園では取り入れていない特色を取り上げることが今後の幼児教育には必要といえます。
養護の視点:命を守る配慮と温かい雰囲気
養護として命を守るために口にクレヨンを入れないための保育者の見方と援助への距離と言葉が立案をすることで配慮します。そして、この立案により実際の保育で温かい雰囲気をしなければならないという意識に役立ちます。
教育の視点:点検・評価と感性に合わせた関わり
教育として『0歳児が共有した時の場面が的確であったか』タイミングを逃すことなく言葉をかけることができたか。といったことを点検・評価する視点になります。命を守り、甘えを受け入れながら具体的な色を見つけたか、とんとんと音を出した時にとんとんと合わせることができていたか。とんとんだけでなく他の音、描き方をみつけたか点検・評価する実践から幅広い保育になります。そこで一人ひとりの感性に合わせた具体的な合わせ方で感じた喜びを味合わせ、素晴らしい感性があるねと気づかせ愛されていることを味合わせるのが発達をとらえた教育です。心からかわいいという雰囲気で0歳児が主語の実践に結び付く立案となります。
まとめ
養護の基本と発達を捉えた0歳児の立案として参考になる事例といえます。
